TOP総合案内今月の伝道標語 > 伝道標語
伝道標語
標語

地球号という宇宙船は、今少しづつ息苦しくなっています。二十世紀の科学の発展は、とても便利で豊かな生活をもたらしましたが、一方で自然は傷つけられ、資源は奪われて瀕死の病人です。数億年にわたって炭酸ガスを閉じ込めてきた石油や石炭を無制限に使い、水や空を再生してくれる森をこんなに荒らせば、あの巨大な恐竜達が絶滅したような天変地異が起こっても不思議ではありません。南極や北極の氷が溶けて島が海に呑みこまれ、砂漠も徐々にふえていき、確実に地球は住みにくくなっています。

 

道元禅師は私たちを包む大自然に仏を見られました。

スカイブルーの空は、暗黒の宇宙から私たちを護る仏さまの慈悲の色です。はかないほどに薄い薄い空気のベールが地球をおおっています。その薄いベールが無限の闇から、ありとあらゆる生き物を かばい、私たちの明日を約束し、夢を与えてくれているのです。

マリンブルーの海は、生命を誕生させてくれた仏さまの威神力です。渦巻き起こる雲は私たちに雨をもたらし、命をうるおし続けています。ふきわたる風は、いつも新鮮な気を心におくりこんで、勇気をもたらしています。そして、高き山々と赤茶けた岩石の間、青い海原に点々と見え隠れするわずかな緑こそ、生きとし生けるもののすみかです。この恵の地では、愛が生まれ、子が育ち、仲間に囲まれた安らぎがあります。

確かに一人の力で、この地球を救う事はできません。けれども自然とは私と一体なのです。地球の病は自分の病です。「山は山を愛する人のもの」とは、自分を大切にすることが、自然を大事にすることになるということです。身と心を清らかにすると、国土樹下まで清まるとお訓しです。

 

思えば仏教は、緑によってはぐくまれました。神々の座とよばれ、雪をいただくヒマラヤから流れでたガンジス河の中流に生まれた仏教は、その修行の場を林に求めました。それでお寺のことを叢林と呼んでいます。また、お釈迦様は大きな菩提樹の樹下で悟られ、竹林の涼しき風の中で説法され、シャラの木陰で亡くなられました。今月二月十五日はお釈迦様のご命日です。大祖堂には涅槃像がかかげられ、ねはんだんごが供えられ、法要が営まれます。悲しみのあまり枯れてしまったシャラの木の下には、ありとあらゆる人々と動物や虫にいたるまで、嘆き、悲しみ、別れを惜しんでいます。

 

その後、仏の心は草原を渡り、ヒマラヤを越え、点々としたオアシスの緑を伝って、中国へ至りました。北陸の雪深い杉木立の永平の山に根を下ろし、今、横浜の千年の森に總持の甍を輝かせています。

ページ先頭へ

ホームページ記載の記事・写真等の転載はご遠慮ください
Copyright(c) Sotoshu Daihonzan Sojiji Temple All Rights Reserved
No reproduction or republication without written permission.